2022年3月上旬の話ですが、組み込みコンピューティングモジュール「NVIDIA Jetson」シリーズ向けのSDKパッケージ「JetPack」が4.6.1 (L4T 32.7.1) にマイナーアップデートされました。

本バージョンは、NVIDIA Jetson TX1, TX2シリーズ, Nano, Xavier NX, AGX Xavierシリーズで使用可能です。
JetPack 4.6 (L4T 32.6.1) からの主な変更点は以下のとおりです。
- メモリ倍増版であるNVIDIA Jetson AGX Xavier 64GB および Jetson Xavier NX 16GBのサポート
- CUDAカーネルのパフォーマンスを最適化
- TensorRT 8.0.1 から 8.2.1 にアップデート
- 画像処理ライブラリVPI を 1.1 から 1.2 にアップデート
- 1.1から導入されたPython版が製品レベルまで品質向上、ほかPython向け対応が強化された
- 画像の膨張・収縮(Erode/Dilate)アルゴリズムに対応
- 画像中の最小値・最大値(Min/Max)探索アルゴリズムに対応
- NVIDIA Nsight Systems 2021.2 から 2021.5 にアップデート
マイナーアップデートということもあり、更新内容は控えめですが、VisionWorks(JetPack5.0で廃止)からの置換としてのVPIがまた強化されたのはうれしいです。
ただ、まだまだVisionWorksにはあってVPIにはないAPIがあるので、CUDAで動作するものだけでも早く用意してもらえたらいいですね。
VPIはJetPackがアップデートされない限りは大きな機能追加はありませんが、不具合報告があれば随時修正されるようで、リリースノートのページにも1.1の時は追記がいくらかありました。
もし何か問題があるようであれば、フォーラムから投稿してみるといいと思います。
次は5.0へのメジャーアップデートとなり、Jetson NanoやTXシリーズとはさよならとなります。
Xavier NX, AGX Xavierシリーズと、新製品群であるOrinシリーズが5.0のサポート対象です。
LinuxカーネルやターゲティングUbuntuOSも20.04にアップデートされるほか、ブートローダーもCBootからUEFIとなるなど根本からいろいろと変わりそうです。
それはつまり、今動いているシステムを5.0で動かすには相当な労力がかかるということを意味するわけですが、その分だけメリットもまた多いことを信じたいです。
ではまた。


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